わたしのかつら

カミングアウトします。
私はかつらをかぶっています。
私がかつらをかぶったのは28歳の冬の時でした。
当時私は工場で働いていました。
会社では一番のおしゃれで通っていた私が、ある日突然悲劇に会いました。
ある朝、私は前日に呑み過ぎて、二日酔いの状態で会社にいきました。
身体中がかったるくて、全然力が入りませんでした。
ボーとした状態で、私はいつものように薬品を運んでいました。
すると、頭に何か水のようなものが少しふってきたのです。
「つめてーなー」と独り言を言って、また薬品を運び続けました。
休憩の時間になって、社員食堂にいくと、仲間が「何があった?」と聞いてきました。
私は「いや~、二日酔いでさ」とこたえると、「いや、そうじゃねえよ」とあわて、「鏡みてこい」といいました。
何か顔についているのかと思い鏡を見ると、、、私の左側の髪の毛が、溶けて無くなっていたのです。
私はハッとしました。
先程私にかかった水のようなものは、なんと化学薬品だったのです。
注意力散漫になっていた私はそれに気づかなかったのです。
私はその場にしゃがみ込みました。
これが私を襲った悲劇です。
すぐに病院に行きました。
幸い、毛根までは大丈夫だったので、生えてくるとのことでした。
でも、今の自分が気にいっていた髪型に戻るまでは時間がかかります。
まして、左側の髪がほとんど無くなっていたので、全部剃らないとおかしくなります。
私は人生初の坊主になりました。
私は、坊主の自分がいやで、帽子をかぶることにしました。
でも、帽子も普段被ったことがなかたので、違和感しかありません。
なので、私は思い切ってかつらをネットで購入しました。
私は、ネットでカツラを調べているときに、色々なことを知りました。
最近では医療用のかつらと言うのがあるんです。
私はすぐに毛は生えてきますが、抗がん剤治療などで、もう生えてこない可能性がある人とかもいたのです。
なかなか、すぐにかつらという選択肢を選ぶ人はいないかと思います。
なので、私は自分の体験をもとに、転職をし、色んな病院に足を運び、かつらを人に勧めています。
乳がんの治療で髪の毛を失った女性にも、かつらをすすめました。
最初は抵抗があってなかなか被らなかったのですが、いざかぶると非常に嬉しそうな顔で
鏡を見ていました。
かつらをつけてからは、毎日病院内を散歩しているそうです。
これからも、私は自分の体験を人につたえ、かつらを勧めていきたいと思っています。